同行実習18時間(3日程度)のレポートの書き方について
同行実習では、インテーク・アセスメント・プランニング・サービス担当者会議・モニタリング・給付管理の6場面を行います。
予め実習受け入れ先の事業所と日程調整(オリエンテーション)を行って、同行日までにレポートの準備(場面における目標の記入と利用者の事例概要の情報収集)をしておくことをおすすめします。
場面ごとに実習レポート(実習記録表)を記入して、最後に評価(担当ケアマネがフィードバックコメントを記入)をもらいます。
※実務研修第9日に間に合うように記入してもらいます。
インテークやアセスメントの同行に関しては、実際に新規で受け入れる利用者がいなければ同行できませんので、よっぽどタイミングが良くないとできません。
このような場合は座学や演習の実習をしてもらいました。(やり方は受け入れ事業所によって違います)
今まで講義や演習で学んできた一連のケアマネジメントプロセスを実践的に学び、多様な要介護高齢者の生活に応じたケアマネジメントの経験をすることが同行実習の狙いです。
※実務研修第8日が終わる前に始めた実習は無効です。
見学のポイント
インテーク場面
これからの信頼関係を築く大切な場面。
制度の説明やケアマネの役割の説明しながら、切迫した状況の度合いを把握したり、臨機応変な対応などを見学する。
アセスメント場面
集めた情報から、本当の課題を見つける。
利用者が「新しい杖がほしい。」と言ったら福祉用具事業所へ連絡して杖を用意するのではなく、どうして杖がほしいと思ったのか?が課題発見の糸口です。
「みんなが杖を持っているから。」の理由かもしれません。
実際にあった話で、杖を置き忘れがちなこの利用者は、“杖がなくても歩ける”という結論に達して本人にやる気が出たそうです。
その後リハビリに励み、今は独歩で安定して歩いているとのことでした。
モニタリング場面
短期目標の達成度はどうか?の確認が主なので、同行前に短期目標を教えてもらいケアマネがどのように達成度の確認を行うかなどを見学できると良いと思います。
小さな変化とかも見逃さないようにすることも大切なので、本当はモニタリング訪問の前に、利用しているサービス事業所の方にも様子をうかがえるといいですよね。
給付管理場面
私は実際に提供票の入力をさせていただきました。
提供票の見方や算定の方法(福祉用具は半月単位で算定できる)別表の合計単位の見方は必ず学びたいですね。実務研修では単位や実績についてはほとんど触れません。演習もありません。
また、過誤請求、自費請求などについても時間があったら話を伺うと良いと思います。
プランニング場面
利用者や家族が不快にならない言葉使いや、プランに同意が得られなかった場合の対処法など学びたいですね。
また、利用者本位が利用者のわがままになってしまう時や、利用者と家族の意見に食い違いがある時などのプランの立て方や対処法も学べると良いと思います。
サービス担当者会議
進行の仕方や出席者の招集方法、雰囲気作り、多職種連携方法がポイントになると思います。
担当者会議で利用者の意向は、本人の口から言えるように声かけをして、その意向に対して専門的な意見を求め、必要に応じたプラン変更がどのように行われるのかを学べると良いと思います。
参考書籍
介護支援専門員実務研修 実習ガイドブック [ 公益社団法人京都府介護支援専門員会 ] 価格:2,376円 |
実習に関する全ての項目が非常にわかりやすく書かれています。
ほぼ同一の書式で記入例がのっているので、迷った時に参考になります。