要介護度を計算する
先に作成した「認定調査票基本調査」に沿って介護が必要な時間数(要介護認定等基準時間)を出します。
この介護が必要な時間数で介護度の1次判定の結果がでます。
※通常1次判定は国が作成した判定ソフトで行うので、現場では表を見ながら計算することはないです。
要介護認定等基準時間の出し方
「要介護認定のしくみ」(黄色)テキストの資料の≪麻痺の種類≫から出しました。
自分が基本調査票に記入した 1-1麻痺などの有無について...
5. 右下肢 のみに○をつけたのなら ⇒ 「麻痺の種類」では “5 いずれか一肢” になります。
それを≪中間評価項目得点≫の表一番上段
1.身体機能・起居動作の「麻痺の種類」にあてはめる“いずれか一肢のみ”なので得点は“5.5”になります。
例
基本調査票の 2と4に○をつけたのなら ⇒ 「麻痺の種類」では
“7 左上下肢あるいは右上下肢のみ” になります。
≪中間評価項目得点≫ では「左上下肢あるいは右上下肢のみ」なので得点は “3.3” になります。
基本調査票の 2と5に○をつけたのなら ⇒ 「麻痺の種類」では
“8 その他の四肢の麻痺” になります。
≪中間評価項目得点≫ では「その他の四肢の麻痺」なので得点は “0” になります。
≪麻痺の種類≫以外は≪中間評価項目得点≫の表に照らし合わせて認定調査票とおりの得点をみていきます。
全ての得点が出たら項目ごとに合計得点を出します。
1. 身体機能・起居動作の合計○○点
2. 生活機能合計○○点
3. 認知機能合計○○点
4. 精神・行動障害合計○○点
5. 社会生活への適応合計○○点
次に≪樹形モデル図≫を使用して、上記の合計点数をもとにスタートして項目をたどり時間数をだしていきます。
YES・NOゲームのように、左右どちらかに進み、最後たどりついたところの数字が該当の時間数です。
※≪樹形モデル図≫の四角い枠でかこまれた箇所は、上記の合計点数をあてはめて、○○点以上か以下かで左右に分けて行います。
※認知症加算は今回記入なし
a.≪食事≫
b.≪排泄≫
c.≪移動≫
d.≪清潔保持≫
e.≪間接生活介助≫
f.≪BPSD関連行為≫
g.≪機能訓練関連行為≫
h.≪医療関連行為「特別な医療」の時間を含む≫
それぞれ項目ごとの≪樹形モデル図≫があります。
要介護度をだす
上記a〜hの項目別に算出した時間数を≪要介護度推計結果表≫に記入します。「実習の手引き」(水色)テキストにありました。
合計時間をだし、それを「要介護認定のしくみ」(黄色)テキスト≪一次判定結果≫にあてはめます。
どうでしょう?介護度でましたか?
要介護2以上になったでしょうか?
要介護度推計結果表にも介護度の記入をお忘れなく。
※わたしは、要介護3の方を紹介していただいたのですが、自分でやったら要介護2になりました。きっと1次判定のみだからですね。